Type-Cの全てが凝縮 「KableCARD」レビュー

ガジェットTypeC,レビュー

4月くらいにType-Cの短いケーブルと各種変換がクレジットカードサイズに纏まった物がKickstarterに出ていたので買ってみました。

先日届いたのでレビューしたいと思います。


ケーブルとコネクタ

現在はType-C以降への過渡期なので普段持ち歩くケーブルが凄まじい数になっています。個人的な鞄の中身ですが、

  • Type-C = Type-C(eMarker付き 100W PD対応)
  • Type-A = MicroB
  • Type-C = MicroB
  • MicroB → Lightning変換
  • MicroB → Type-C変換

これに加えて今回の本筋とは関係無いですが、AppleWatchの充電ケーブルやType-CをType-Aメスに変換するコネクタ、Type-BをType-Aに変換するコネクタなどが入っています。

というわけで鞄はいつもケーブルとバッテリーでパンパン、これを解消する一手がこのKable CARDです。

ブツはプラスチックのケースに入っていました。なんかこの正方形のプラスチックケース、大きさといい旅館においてある木のパズルで遊べるおもちゃ的な雰囲気を感じる……

中を開くとこんな感じです。ケーブルや変換コネクタ系が凝縮されています。

残念ながら、上蓋を完全に外すことはできません。(無くしたりすることがなくて良いですが)

入っている変換コネクタは

  • Type-C → Lightning
  • Type-C → MicroB
  • Type-C → Type-Aオス

Type-C → Type-AはUSBの規格違反(コレを2つ組み合わせると 両方Type-Aオスのケーブルが爆誕するので)だったような気がしますがまぁそんな事は気にせずに使っていきます。

またLightning変換はMFi認証を通って無いものなので使えなくなる可能性があるという点に注意が必要です。

この変換コネクタを組み合わせれば Type-Aから主要3コネクタ、Type-Cから主要3コネクタをカバーできるので普段用途であればKableCARD1つ持てば全てカバーできるでしょう。

ケーブルの長さが短いので長めの Type-C = Type-C ケーブルを用意するとより盤石です。


このKableCARDは他にも色々な機能があります。

LEDライト

KableCARDの所定位置にケーブルを仕舞うと片方のType-CコネクタがKableCARDに接続されます。あとは空いている方をモバイルバッテリーやPCなどに接続するとLEDライトになります。

明るさ調整は二段階選べ、明るい方であればKableCARDの明かりだけで読書も可能です。アウトドアの時とかに重宝しそうですね。

Qi充電機能

KableCARDにUSBを接続している状態でQi対応のスマホをおくと無線充電が可能です。充電速度は測ってませんが恐らく5W出力くらいだと思います。

無線充電は電力損失が大きいのでモバイルバッテリーとの組み合わせにはあまりおすすめしませんが、ホテルなど電源が取れる場所では快適で便利だと思います。

SDカードリーダー

KableCARDにはMicroSDカードリーダーが内蔵されています。とりあえずここに64GBくらいのMicroSD入れておけば、いざといとき結構便利です。Type-CなのでAndroidとも接続できますし、コンビニのプリンタなどにUSB-A変換で刺したりもできます。

SDXCまで対応です。接続はUSB2.0相当なのでそこまで高速に書き込むことはできませんが、非常用と考えれば十分でしょう。

NanoSIM置き場とSIMピン

先ほどの画像にYモバイルのSIMカードが挿してありましたが、あのような形で二枚のNanoSIMを収納することができます。海外でSIMを調達したときの国内SIM置き場やiOSActivation用SIM置き場として便利です。SIMを取り出すSIMピンも入っているのでこれを持っておけばSIM交換で心配なことはないです。(モバイルアプリ開発とかしょっちゅうSIMカード入れ替えたりするのでコンパクトに纏まってると便利でいいですね。)

スマホスタンド

蓋を開き、表面のスタンドを起こすとスマホスタンドになります。これでも十分便利なのですがQi対応のスマホであればスタンド状態で充電も可能です。マルチコイルではないのでスマホ側のQiコイルの位置によっては充電できない物もあるかもしれませんのでその点は注意が必要です。

他に気になった点

Lightning変換をかましてiPhoneを挿したときに若干コネクタが刺さりきらないという事がありましたが、実用上は問題ないです。ただし刺さってないと思って強くさしてしまう可能性があるので注意してください。

MicroBの方はGalaxy S7に挿したところ問題無く奥まで入ったので、他のデバイスでも問題無いと思います。

まとめ

このようにスマホで必要なケーブル、機能を全てカバーしており、様々な規格に対応しているので普段使いからモバイル開発用まで幅広く便利に使えると思います。

現状一般販売は見られませんが、一般販売されたらもう一つ買い足そうと思うくらいに便利な製品でした。