ここ10年程度は基本的に、AndroidとiPhoneを2年毎に変えていくスマホ式年遷宮を行っていました。しかし、Apple Watchを買ってしまったところ利便性の良さ(主にSuica)に感動してAndroidに戻れなくなってしまったのでiPhoneばかり溜まっていくという結果に…… 性格的にOSは最新版 or βを積極的に入れていくためiPhoneオンリーにすると遺伝的多様性が失われバグるときは全デバイスでバグってしめやかに死にます。
そんなわけで適当なAndroid端末買いに行きます。
要件
- 2万円程度以下(本音を言えばGalaxy S10とか欲しい)
- LTEの対応バンドが広い
- 技適を通ってる
- 5G帯でアクセスポイント建てられる
- 変態端末がいい
- Android9以上に上げられる
- DSDS(可能であれば)
上げるとこんな所です。メイン端末ではないので性能は求めず、平時ではWifiルーターとして使える性能を重視します。
そして秋葉原の白ROM屋を適当に物色して見つけたのが表題の**「Unihertz Atom」**です。
性能
画像では結構ざらついてるように見えますが、実際はざらつき等ないです。
見た目や付属品のレビューなどは検索すればいろいろ出てくるので割愛します。
対応バンドと通信系の仕様
SIMカードはnanoSIM二枚です。
DSDV(DualSIM、DualVoLTE)対応です。
対応バンドは以下の通り
規格 | 対応バンド |
---|---|
4G−FDD | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B |
4G-TD | 34/38/39/40/41 |
3G | 1/2/4/5/8 |
TDSCDMA | 34/39 |
CDMA2000 | BC0/BC1 |
GSM | 2/3/5/8 |
4G系は非常に広範囲をサポートしてます。バンド42、21、11が国内で使われてる物だと非対応です。
バンド42(3.5Ghz)はCA用なのでなくても問題ないです。バンド21,11(1.5Ghz)は有って欲しかったなーという所ですが、これも無くてそこまで大きな問題にはならないでしょう。
3Gはバンド6(800Mhz)がないのでdocomo回線で使う場合はかなり困りそうです……ただ3Gバンド6対応の海外スマホって少ない印象なのでここは諦めます。
CDMA2000のBC0対応なのでKDDIの3G通信が使えます!(貴重)
以上、docomoの3G回線だけ難がありますが概ね日本のどのキャリアで使っても良い感じに使えると思います。特にCDMA2000対応でKDDIでは良い感じに使えそう(そろそろ停波ですが)
Wifiはa/b/g/nで2.4Ghz、5Ghzの対応です。最近の高速規格は対応してないので100Mbps程度が限界でしょう。
テザリングでは5Ghz帯飛ばせるので混雑会場でも比較的使えると思います。また形状が小さいのでドングルがわりにUSB接続でもアリです。(Type-Cで刺しやすいし)
他所感
- キーボードはやっぱ打ちづらい
- ただ、タッチパネルの精度が良いので文字は打てる
- スピーカーはおまけ程度
- 指紋認証は早い、精度は中華系端末の中では良い方かと
- カメラ想像以上に良い(こういう系の中では)
- ホールド感は◎
- IP68で劣悪環境でも耐えられそう
通信速度
Yモバイルでの通信速度です。
iPhoneXSで計ったのがコチラ
Atomの方が上りで何故か早い(3回くらい計測しても同じ傾向だった)
下りは圧倒的にiPhoneXSが勝つ、これがCAの力か。
Wifiはやはり100MB程度が頭打ちです。
iPhoneXSだとこんな感じです。
ここは対応規格で順当に性能差が出た感じです。
まとめ
購入価格は21000円でした。この値段で非常に帯域が広い、Android内蔵のWifiルーターを購入したと考えれば非常にお買い得です。
小ささとタフネスさでとりあえず鞄に放り込んでおけば非常時にとても便利そうです。
後書き
どの程度の性能かを確かめるために「ユニティちゃんライブステージ! -Candy Rock Star-」を動かしてみた。
SoCがMT6763V、RAMが4GBなのでかなり良い感じに回る。
2.45インチ、432×240という超小型スマホでCRSヌルサクで動いて感動してる
— なまず (@namazuchin) September 28, 2019
すげー pic.twitter.com/zQ76VKomTA
画面が非常に小さいので、この画面サイズでUIが破綻なく描画できてれば良いという指標端末にもできそうです。
あとは、ARCoreが動けば楽しそうなんだけれども……