みなさん書いた同人誌はどうしていますか?とくに手元に1部しか持ってないような同人誌は、いつか紛失汚損してしまうかもしれません。そこでいっそ日本で書籍の保管に一番適している国会図書館に預けてしまおうと思ったので預けてみたお話です。(なお預けると言ってるが返してもらう事はできない)
本を書くと納本義務が発生する
日本の法律では同人誌でもエロ本でも不特定多数に向けて一定部数書籍を出版したら国会図書館に渡す義務が発生します。これを納本義務といいます。
そして納本を行うと末永く国会図書館に保管されることになります。
つまり税金で自分の同人誌を本人が死んでも保管していただけるサービスが提供されているということです。
納本についての詳細は国会図書館のFAQに記載されています。
これによるとホッチキス止めの少部数同人誌以外はなんでも預かってくれそうです。CDやDVDなども対象なので、同人ゲームのCD-ROMも預けられそうです。
さらに2部預けると東京と京都で冗長化されるようです。
また100部以上出している本の場合は納入出版物代償金として書籍価格の5割が支払われるようです。さすがに同人誌でこれを申請する勇気はないので今回は無償で納本しました。
ちなみにこの制度を使って非常に高額な価格設定で本を出版し、納入出版物代償金を受け取るという悪用もあったりもします。
りすの書房 - Wikipedia
納本の手続き
納本は郵送でもできますがせっかくなので持ち込み納本をしようと思います。
東京の国会図書館最寄り駅は東京メトロ永田町駅で2番出口が便利です。
そしてそのまま人の流れに逆らってすぐ左折し国会図書館の西口に行きます。(人の流れに乗っていくと正面玄関につきますが 正面玄関からは納本できないので注意)
そして西口で入館届に名前や会社名などを記載して入ります。自分の前には大手企業の方などが手続きしていました。手に分厚い社史を数部持っていたので社史の納本に来たようです。
国会図書館にはこのように普通の図書館にはない企業の社史などもあるため読み物として楽しいのでオススメです。
そして入館後、納本窓口で書籍を提出し受領書を貰って終了です。混んでなければ5分も掛からず終わります。
書籍データベース確認
納本後数週間してから国会図書館のデータベースを確認します。
国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)
ということで無事3冊とも登録されていました。
ゆにりあVol.1だけは見本誌含めてすべて売ってしまっていて、友人に売った分を買い戻した1部だけしか手元に残ってなかったため東京のみ保管されています。
これで家が全焼してもゆにりあは残るので安心ですね!