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宅内の主要経路を10G化する

宅内の主要経路を10G化する

前回、Ubiquiti Dream Machine Proを導入し10G WANの受け入れ準備ができました。

自宅の10G回線を検討する

自宅の10G回線を検討する

今回の記事は下記記事の続きです。 令和5年最新版 自宅ネットワークまとめ これから自宅のネットワーク環境の話をするときに今住んでいる物件の現況をここで纏めようと思います。 部屋探し 現在のマンションのネットワーク構成を話す前にどういう視点で部屋を探したかを話します。 コロナ禍での引越にあたり下記条件を不動産屋さんに提示して家探しをお願いしました。 ■絶対条件 NTTの光を独自に引ける 40A以上の電源契約が可能 各部

今回は引き続き宅内の主要経路の10G化を進めていきます。

今回購入品まとめ

これから都度提示しますが、今回購入した物品まとめです。

商品名 金額(購入時) Amazon 用途
QNAP QSW-308-1C ¥34,702 https://amzn.to/3uvd0Wy 島ハブ
QNAP QNA-T310G1S ¥20,000(中古) https://amzn.to/3Url1Xm MacBook Pro用NIC
10Gtek Intel互換NIC ¥13,999 https://amzn.to/3HNlRpE Windowsデスクトップ用NIC
10Gtek SFP+ DAC 4m ¥1,203 https://amzn.to/495wmkf 4mのSFP+ダイレクトアタッチケーブル
10Gtek SFP+ DAC 1m ¥1,890 https://amzn.to/3StKA7y 1mのSFP+ダイレクトアタッチケーブル
10Gtek 10GBase-SR SFP+光モジュール ¥7,899 https://amzn.to/3SKuUOw SFP+光変換モジュール 2個入り
10Gtek OM3 LC/LC 光ファイバーケーブル 10m ¥1,399 https://amzn.to/49ij0AT 10mの光ファイバーケーブル

10G対応スイッチ

Ubiquiti Dream Machine Proには10G対応のSFP+ポートが2つ搭載されていますが、LAN用は1つしかありませんので10G対応スイッチが必要です。

メインスイッチとしてルーターの近くに1台、島ハブとして作業用の机の上にもう1台、合計2台のスイッチを選定します。

今回は10Gの接続にはSFP+を利用することにしました。10GBase-Tでの10G利用は周辺機器が高価であり、中古で手に入りやすいSFP+を使い倒します。 少し古い10G接続機材の10GBase-Tは爆熱になるものも多く、業務用として幅広く利用されているSFP+の方が現状では信頼性も高いだろうと考えています。 (元々は10GBase-Tでやるつもりですべての配線をCAT6aにしていたのですがね……)

メインスイッチ

メインスイッチとして必要な機能は以下の通りです。

  • 12ポート以上のギガビット10GBase-Tポート(PoE対応だとより良い)
  • 4ポート以上のSFP+ポート
  • Link Aggregation対応
  • 信頼性のある業務用機器で1万円程度

以上です。今回はPoE対応以外は対応している導入済みのアライドテレシス社製のAT-x510-28GTXを引き続き採用します。

令和5年最新版 自宅ネットワークまとめ

令和5年最新版 自宅ネットワークまとめ

これから自宅のネットワーク環境の話をするときに今住んでいる物件の現況をここで纏めようと思います。 部屋探し 現在のマンションのネットワーク構成を話す前にどういう視点で部屋を探したかを話します。 コロナ禍での引越にあたり下記条件を不動産屋さんに提示して家探しをお願いしました。 ■絶対条件 NTTの光を独自に引ける 40A以上の電源契約が可能 各部屋に1つ以上壁コンセントにアースが来てる ■あると嬉しい条件 NTT以外

PoE対応の不足は別の安いギガビットPoEスイッチを導入することで補います。

島ハブ

島ハブ用スイッチとして必要な機能は以下の通りです。

  • 4ポート以上のギガビット10GBase-Tポート
  • 3ポート以上のSFP+ポート
  • ある程度は信頼性が欲しい
  • 机の下に置けるコンパクトさ

以上の条件で探しました。できればUbiquiti社製の製品がよかったのですが、10GBase-TとSFP+が両方利用できるものは1Uサイズしかなく断念しました。

値段だけで見ると最近Amazonで台頭してる格安スイッチの八丁が良いかもと思いました。

これ7000円で買えてしまうのかという驚きの価格です。ただ信頼性の面で躊躇しました。メインスイッチほどではないのしろ島ハブが壊れると仕事のメインPCが繋がっているので影響が大きいです。

10G対応だけでいいのであればSFP+を辞めてアライドテレシス社製のAT-XS910/8などもアリなのですが、10GBase-Tでの10Gは価格がこなれて無く厳しいです。

最終的に選定したのがQNAP社製のQSW-308-1Cです。

3万5千円程度とそこまで高くなく、10GBase-TとSFP+が両方利用可能です。また1ポートのみ10GBase-Tの10G対応ポートとSFP+のコンボポートになっています。 将来的にMac miniを導入する際などに10Gオプションを追加して利用するのも良いかなと思い選定しました。

同社では他にもコンボポートがない物4ポートすべてがSFP+と10GBase-T 10Gコンボポートの物などもあります。

NIC

続いてクライアント側のNICを選定します。

MacBook Pro

自宅でもクラムシェルモードでメイン機として利用しているのがMacBook Proです。ノートパソコンゆえに10Gの外付けNICを調達するのが大変です。

USBの外付けNICは2.5Gbpsが限界のようです。USB 3.2 Gen2なら理論値で10Gbps出ると思うのですがまだ10G NICは作られてないようです。 となるとThunderbolt接続で探す必要があります。

可能であれば帰宅後、ケーブル1本だけ差せばよい10G対応Thunderbolt dockなどがあれば理想です。

10GBase-Tであれば10G対応のThunderbolt3 dock、OWC社製Thunderbolt Pro Dockを見つけました。

Thunderbolt dockは高価格帯の製品が多いですがこちらはその中でも高価格な7万円超え……

妥協してNIC単独で探していると、Yahoo!オークションでQNAP社製のQNA-T310G1Sが2万円程度で出ていました。即決です。

デザインも暖かみがありますし、対向側スイッチもQNAP製なので相性問題はなさそうです。

というわけで机の上でQNAPどうし仲良くしていただきました。

Windows デスクトップ

こちらは簡単です、とくにSFP+のPCIe接続NICは1万円程度で購入できます。

今回は10Gtek社製のIntel X520-DA1/X520-SR1互換NICを購入しました。

今回ケーブル類は10Gtek社から購入しているためそこの相性とAmazonのレビューの評価が良かったため選定となりました。 SFP+のNICはAmazonでも4000円程度の謎のボードが販売されています。ちゃんと動くかどうかわかりませんが格安で入手しやすいのは確かです。

取り付けは差すだけですね。

ケーブル

DAC

スイッチからPCへは距離が短いためDACで接続します。距離が長いほど太くなっていくため5m前後でDACにするか光ファイバーにするかの分水嶺になるかなと思います。(そもそも5mを超えてくると製品自体があまりないですが……)

今回は4mと1mを一本ずつ購入しました。

4m

1m

SFP+を挿す時いつも思うのですが奥行き長い……

光ファイバー

メインと島スイッチ間は7m程度あるため、今回は10mの光ファイバーケーブルで接続します。

適当な光モジュールと光ファイバーケーブルを調達しました。

新品で買ったので光モジュールは良いお値段でした。この辺は中古を探した方が良いかもしれません。 秋葉原でジャンクなら数百円で転がってたりします。(ジャンクはよく端子の部分が剥き出しで放り投げられているため掃除の必要がありますが掃除がちゃんとできるか心配だったため中古を購入しました)

ちなみに10Gtekの光モジュールはパンダの缶に入っていて可愛かったです。

接続はモジュールをスイッチにブッ刺して、その後に光ファイバーをブッ刺すだけの簡単仕様です。 今回、光ファイバーの清掃用機具を買っていないので絶対に先端を触らないように気をつけました。

次回付け替えることがあれば清掃用のなにかを買わないといけないですね。

速度

以上でWinとMacが一台ずつ10G対応になったのでiPerf3で速度を測ります。

無事良い感じの速度がでました!MTUは1500のままですが、この速度が出るならMTU弄らなくてもいいかなと思いました。

またタスクマネージャーでも10Gbpsらしい速度がでているのを楽しめました。

まとめ

以上、8万円程度で宅内の主要経路を10G化することができました。

スイッチ、NICを中華製の安い物にすれば最安で2-3万円程度での10G化も可能かと思われます。 とりあえずLANから10G化していくハードルはかなり低くなってきていますのでオススメです。

あとは10GBase-T対応のスイッチがもう少し安くなってくれば普通の家庭にも普及していきそうです。 WAN側はすでにeo光での新規申し込みの69%が5G、10G契約とのことです。

関西で光回線を提供する「eo光ネット」で、新規契約者の約7割が10ギガ/5ギガコースを選択【やじうまWatch】

 関西で光回線によるインターネット接続サービス「eo光ネット」を提供する株式会社オプテージは、同サービスの新規契約者の69%が、10ギガまたは5ギガの超高速コースを選択していると発表した。

案外2−3年後にはLAN側がすべて10GBase-Tの家庭用ルーターも出てきてるかもしれませんね。

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